2点目の一般質問はプラスチックゴミについてです。
昨今、プラスチックゴミによる海洋汚染が世界的な問題となっています。
プラスチックは自然界ではほとんど分解されず、海に流れ込むと海流に載ってどこまでも拡散し、人間生活と縁の薄い南極や北極の海、あるいは海で最も深いとされている深さ1万メートルのマリアナ海溝においてもプラスチックが発見されたとのことです。
プラスチックは海を漂う中で、発がん性や突然変異を引き起こすとされる化学物質や、カドミウムや鉛などの重金属などの有害物質を吸着してきます。
それらを魚やプランクトンがプラスチックを取り込み、そしてそれを餌とする更に大きな海洋生物は更に多くのプラスチックを取り込み、そして、結果として食物連鎖の頂点に立つ人間の体内に有害物質が吸着しているプラスチックを摂取することになります。
私たちの健康にも直接的に影響がある問題だと考えています。

立川市においてはマイバッグ運動の推進や、毎年11月に多摩川と残堀川の合流地域を中心に清掃活動を行っているなどの取組みをしていますが、私はもっと危機感を持って、取り組むべきことがあるのではないかと感じています。
もっとも、プラスチックゴミの問題は全世界で取り組むべき大きな問題ではありますが、もっとも人々の生活に身近な自治体が率先して取り組むこともできます。
私は「プラスチックゴミを出さないようにする」という観点と、「廃棄されたプラスチックゴミが海に流れないようにする」という2つの観点でこの問題解決を図ってゆくべきだと考えました。

まず一点目の「プラスチックゴミを出さないようにする」
これは町田市等で行われている「マイボトルOK店」という取組み等ができないか、提案しました。
マイボトルの利用を積極的に呼びかけるキャンペーンで、マイボトルを持参すると特典を受けられるというものです。
もちろん、これによりペットボトルの消費量を減らすことができ、マイボトルに対する理解が深まるのではないかと考えています。
立川市でも「食べきり協力店」という取組みを実施しており、運用も極めて似ていると思うので決してできなくはないと考えております。
答弁としては、現状は実施する予定はないということでした。

二点目の「廃棄されたプラスチックゴミが海に流れないようにする」という取組みについて、立川市で実施している多摩川清掃キャンペーンが直接的に海洋プラスチック汚染を防ぐ取組みがあります。
私はこの取組みの更なる参加者増加や周知の工夫をするように求めました。
答弁としては今後は参加者を更に増やしていくような工夫を検討するということで、今後の取組みに注目していきたいと思います。

今回はマイボトルOK店や清掃キャンペーン等を取り上げましたが、いずれにしても海洋プラスチック汚染という、果てしなく大きな問題を解決するにはあまりにもインパクトの小さいものです。
仮にマイボトルOK店が立川市で実現したとしても市内におけるペットボトル消費量は0.0000…1%くらいしか減らないでしょうし、清掃キャンペーンも年1回ぽっきりの清掃では投棄されているゴミのほんのごく一部しか集められないでしょう。
本当であれば根本的なゴミ処理の在り方(製造者責任等)を根底から変えてゆかねば鳴らない問題なのに、そんな提案は一蹴に付されるだろうと非常にもどかしく思います。
しかし、市民一人一人に対する啓発や意識の向上のためにも地道でも、あるいは直接的なインパクトがごくわずかであっても、小さなところから取り組んでいきたいですね。

―――――――――――――――――――以下、議事録―――――――――――――――
第2点目はプラスチックゴミについてです。もう既にこれまでも何人もの議員の方からマイクロプラスチックの問題、海洋汚染の問題等が言及されてきましたが私も言及させていただきます。昨今、プラスチックゴミによる海洋汚染が世界的な問題となっています。プラスチックは自然界ではほとんど分解されず、海に流れ込むと海流に載ってどこまでも拡散し、人間生活と縁の薄い南極や北極の海、あるいは海で最も深いとされている深さ1万メートルのマリアナ海溝においてもプラスチックが発見されたとのことです。海に流れ出すプラスチックは年間800万トン、重さにしてジャンボジェット機5万機分が毎年海へ流出し、現在は1億5000トンのプラスチックが海に漂っていると言われています。21世紀半ばには海のプラスチックの重量が魚の重量が上回るのではないかと言われています。
かつては海のプラスチックゴミといいますと、よくポリ袋をクラゲと間違えてウミガメが食べちゃったみたいな話をかつては聞きましたが、今はそういった目に見える大きさのプラスチックだけではなく、それらがどんどん小さな破片となって5mm以下の小さなプラスチック片になってしまう、いわゆるマイクロプラスチックと呼ばれるものが大きな問題とされています。海洋に流れ出たプラスチックは波や日光によって劣化し、やがて5mm以下の小さなプラスチック片、いわゆる「マイクロプラスチック」となって海を漂い続けます。マイクロプラスチックは海を漂う中で、発がん性や突然変異を引き起こすとされる化学物質や、カドミウムや鉛などの重金属などの有害物質を吸着してきます。それらを魚やプランクトンがプラスチックを取り込み、そしてそれを餌とする更に大きな海洋生物は更に多くのプラスチックを取り込み、そして、結果として食物連鎖の頂点に立つ人間の体内に有害物質が吸着しているプラスチックを摂取することになります。普段私たちが魚を食べてもプラスチックなんか入っていないじゃないかと、実感は全くありませんが、そのプラスチックは余りにも小さいため、気付いていなくても実は食べられる魚にプラスチックが混ざっている割合はかなりのものだと言われています。昨年にオーストリアの環境庁が調査で、日本を含む8カ国の人の排泄物を調査したところ、全ての被験者からマイクロプラスチックが検出されたとのことでした。人間が捨てたプラスチックは、海洋生物のみならず、結局人間が大きな代償を払わねばならなくなってきているということが、明らかになりつつあります。
したがって、プラスチックゴミに対する対応は世界を挙げて取り組まねばならない喫緊の問題です。日本政府は今月末に開催されるG20首脳会合において、海洋プラスチックごみの削減に向けた行動計画の策定を各国に求めて、G20として初の枠組みを提言するとされています。
日本におけるプラスチックゴミはこれまで、処理コストの高さから、国内ではなく、中国を中心とする海外に輸出してリサイクルするという体制をとってきました。しかし2017年以降、中国がプラスチックゴミの輸入をほぼ全面的に禁止し、また先月、スイスのジュネーブで開かれた有害な廃棄物の国際的な移動を規制するバーゼル条約の締約国会議においては、汚れたプラスチックごみを輸出入を規制対象に加える条約改正案が採択され、中国以外の海外への輸出すら困難な状況になりつつあります。そのようにして行き場を失ったプラスチックがいま、日本のあちこちで溢れかえろうとしています。今後は処理コストの安い海外へリサイクルを依存することができなくなくなり、自国でリサイクル体制を整える必要性、またプラスチック生産自体もリサイクルできる範囲内に抑える、そんな取組みが求められています。
そういった事態も受け、今月3日、環境省がプラスチックゴミの排出を抑制するため、スーパー、ドラッグストア、百貨店でのレジ袋の無償配布を一律に禁じる新たな法律を制定する方針を発表しました。有料化するレジ袋は1枚当たり数円~10円程度を想定し、レジ袋の販売収益は地域の緑化活動や海洋プラゴミ問題の啓発活動など、環境対策に充てるよう要請するとのことでした。また、環境白書という、毎年環境省が発行しているものあって、前の年の環境状況や、その年度に環境施策の方針を記したものがあるのですが、つい先週の6月7日、2019年度版が閣議決定、発行され、そこに初めてプラスチックごみに関する章が設けられました。そのことからも国としても本気で取り組んでいくんだなという意気込みを感じます。
以上のような状況を踏まえれば、自治体においてもプラスチック排出を抑制すること、排出したプラスチックが海洋ないしは河川に流入しないようにすること、回収したプラスチックゴミをきちんとリサイクルしていくことをきちんと意識していかねばならないと感じております。そこで質問いたします。本市においてそういったプラスチックゴミに対してはどのような認識を抱いているか、またどのような取組みをしているかお示し下さい。お願いします。

◎市長(清水庄平君)
 事業系プラスチックの処理が逼迫している現状については、報道等を通じて認識しております。
 また、プラスチックによる海洋汚染につきましては、海洋等における生態系への影響が懸念され、人間の健康にも有害となるおそれがある環境問題と認識しています。
 本市では、マイバッグ運動の推進などを通じた廃プラスチックの発生抑制、容器包装プラスチックの適正なリサイクル処理に取り組んでまいります。

◎環境下水道部長(小宮山克仁君) プラスチックごみにつきまして、本市での取り組みといたしまして、先ほど市長が答弁いたしましたマイバッグ運動の推進などのほかにも、河川の良好な維持、保全を目的といたしまして、美しい多摩川クリーンアップ作戦と銘打ちまして、市民や民間団体の御協力を得ながら、毎年11月に多摩川と残堀川の合流地域を中心に清掃活動を行っているところでございます。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君)
答弁としては、ごみ減量化担当部長からは、廃プラスチックの抑制や適正なリサイクル処理に取り組んでいくということでした。環境下水道部長からは、クリーンアップキャンペーン等の取り組みを実施しているということでした。
なので、まずはリサイクルの発生抑制や適正なリサイクル等について質問させていただきます。
まず、現状の立川市におけるプラスチックごみにおける問題はどんなものが挙げられているでしょうか。

◎ごみ減量化担当部長(野澤英一君) 現状のプラスチックの処理における問題といたしましては、収集したプラスチックに汚れたものや異物の混入がふえまして、リサイクル率が平成25年度の約95%から、29年度には約70%まで低下しております。その結果、清掃工場の3号炉で汚れたプラスチックの焼却量がふえている、また3号炉への負担、結果的にCO2の排出量もふえているという点でございます。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) 汚れたものや異物の混入がふえてしまってリサイクル率が低下しているということが問題ということでした。これはごみ袋の有料化によって、本来燃えるごみとして有料袋に入れなくちゃいけないごみもプラごみとして押し込んでしまうと、そういった問題に起因しているのかなというふうに聞いています。
それらの問題に対しては現在どんな対策をとっているのでしょうか。

◎ごみ減量化担当部長(野澤英一君) 平成30年10月より、収集作業員が袋の中を外から見まして、汚れたものや異物の混入があった場合は、その内容と、今回は収集しますが、次回からは収集することができませんという内容のチラシを郵便受けに投函または集積所に掲示した上で複数回収集してまいりました。
 それでも改善されない場合は、立川市からのお願いシールというものを張りまして、汚れたものや異物の混入があるプラスチックを取り残しております。また、取り残されたプラスチックが集積所にたまり、排出や収集に支障が出ている集合住宅につきましては、管理会社や所有者に連絡し、市と連携してチラシを投函するなど、居住者への注意喚起を行っているところでございます。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) ありがとうございます。管理会社や所有者が大家さんに連絡して注意喚起を行っているということでした。
私事ですごい恐縮なんですけれども、私は単身世帯向けの集合住宅に住んでいるんですけれども、結構ごみが分別されていなくて、回収されないで注意の張り紙が張られて、張られたままもう何週間も放置されているみたいなことも結構多いんです。地元の不動産屋が管理しているわけでもなければ、大家さんが近くに住んでいるわけでもちょっとなさそうで、そういう場合じゃなかったら、住民に注意したりとかなかなかできないのかなというふうに感じています。なので、集合住宅で大家さんや管理会社に対応が委ねられているので、そういった人たちがその住宅の近くにいないとなかなか対応が難しいのかなというふうに感じます。
私が見る限りでは、特にペットボトルの分別を知らない人がいるのか、容器包装プラスチックの袋にペットボトルが幾つか混入していたりですとか、あるいはペットボトルの回収日にキャップとカバーがそのままだったりというものが非常にたくさん見受けられます。
現状、ペットボトルに関してはどのような対応状況かお示しいただけますでしょうか。

◎ごみ減量化担当部長(野澤英一君) 今、議員御指摘のキャップでありますとか、ラベルがついたままのペットボトルにつきましても、平成30年10月から汚れたものや異物が混入したプラスチックと同様の対応を行ってまいりました。その結果、ペットボトルにつきましてはある程度の改善が見られているという状況でございます。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) プラスチックの同様の対応ということは、例えばラベルやキャップがついていたら外してくださいという張り紙をしたりとか、異物が入っていたら異物をとってねという張り紙をして、それで、その結果、それなりにある程度の改善が見られたということだと思います。確かにその対応だったら、汚れたプラスチックとか異物の入っている容器包装プラスチックの分別をし直すよりは、ペットボトルの場合、キャップとラベルをとるだけの場合が多いと思うので、労力的にはそこには大きな負担じゃない。結果として、容器包装プラスチックの分別と比べたら分別が改善されやすいのかなというふうに想像しています。
しかし、私が見る限りでは、結構張り紙があってもずっと放置されっ放しのものがあって、だんだん放置されている未回収の廃棄物がふえていって、うちではないんですけれども、ひどい集合住宅だと、集積所がその類いのごみであふれ返ってしまって収拾がつかないとか、そういうところもたまにお見受けします。集合住宅だと、張り紙があっても住民の方が自分が出したごみ袋なのかどうか気づかない、あるいは意図的に無視してしまうというケースも多いのかなというふうに想像しています。
ペットボトルは、容器包装プラスチックと比べたら異物混入も少ないだろうし、汚れもそんなに多くないだろうなというふうに想像はつきますけれども、プラスチックごみ全体を種類ごとに分けると、実はペットボトルの割合というのはかなり多い状況です。
結果的に、海へ流れてしまうプラスチックというのも、プラスチックの中でペットボトルの占める割合というにも少なくなく、昨年12月の議会の一般質問で稲橋議員がパネルを用いて荒川の河口付近のごみの種類ランキングみたいなのをたしか出していたんですけれども、それではたしか1位がペットボトル飲料だったのかなというふうに記憶しています。
なので、ペットボトルの分別を徹底させるというのはもちろんなんですけれども、ペットボトルの発生自体を抑制していくのも今後取り組んでいかなくてはならないのかなというふうに考えています。なので、それに関する取り組みも少しここで御紹介させていただければと思います。
環境省でマイボトル・マイカップキャンペーンというものがあって、名前のとおり、マイボトルやマイカップの持参を通じてペットボトルや使い捨ての容器を減らしていこうというキャンペーンです。多摩地域でも武蔵野市と町田市が取り組んでいるんですけれども、町田市が特に興味深いなというふうに思ったので、御紹介いたします。
スクリーンをごらんください。

 
町田市はマイボトルOK店という取り組みを実施しています。これは雰囲気的には立川市の食べ切り協力店みたいなのと少し似ていますね。町田市の場合は、マイボトルやマイカップの利用に協力しているマイボトルOK店というのを募って、マイボトルOK店は市のホームページやガイドブックに載せて紹介するという取り組みをしています。
今映っているのがガイドブックの表紙でして、中身はお店の紹介が書いてあって、フリーペーパーのようになっています。そうすると、マイボトルを持ってくると、例えばお水やお湯を補充できるとか、特典があったりとか、あるいは数十円の値引きをしたりですとか、そういう負担はお店がするんですけれども、こういった形でただで自分のお店を宣伝してくれるという、市もお店もウィン・ウィン関係の取り組みをしています。
直接的には、このキャンペーンで減量できるごみはお店から出る使い捨ての容器なので、厳密に言えば事業系ごみだから余り市に搬入されるごみが直接というわけではないのですが、それでもマイボトルを持参するという習慣が根づくことによってペットボトルの消費も抑えられるのかなというふうに思います。
それに加えて、今回のテーマとはちょっとやや文脈が異なってしまうのですが、先ほど稲橋議員からの要望もありました給水スポットとしての役割も追加的に担えるのかなというふうに思います。
立川市でも食べ切り協力店というこれまた非常におもしろい取り組みがあって、やり方とか方法はそれとすごい似ていると思うので、立川市で導入することもそこまで難しくないのではないかなというふうに思います。
ぜひこの取り組みを研究し、立川市でも導入を検討できると思うのですが、いかがでしょうか。

◎ごみ減量化担当部長(野澤英一君) 今、議員から御紹介いただいた取り組みですけれども、東京都と東京都市町村清掃協議会の検討組織であります今後の資源循環施策に関する区市町村と都との共同検討会、こちらにおきまして、リユースカップなどイベントでの持続可能な資源利用のための仕組みづくりというものも検討しております。
 令和元年度にはガイドラインが策定される予定と聞いておりますので、今後このガイドラインや、今、議員御紹介がありました他市の事例なども含めまして研究、検討してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) ありがとうございます。要は今年度にはガイドラインが策定されるということで、私もそれができたらぜひ拝見させていただこうかなというふうに思っています。
ちょっと時間が押してきたので、巻きでやります。
引き続きそういった都の活動ですとか国の動向を注視して、ぜひ積極的にいろいろ取り組んでいただければなというふうに思い、またそれを要望して、クリーンアップキャンペーンについての質問に移らせていただきます。
これまで排出されるプラごみを分別すること、プラごみの発生を抑制することについて質問したんですけれども、今度は投棄されたプラごみを回収することについて質問させていただきます。
最初の総括質問の答弁で、毎年11月に多摩川クリーンアップキャンペーンという清掃活動を行っているというふうに答弁がありました。このキャンペーンは私自身も昨年参加させていただきまして、非常によい取り組みだと感じました。
スクリーンをごらんください。

 

多摩川クリーンアップキャンペーンは、答弁にもありましたが、残堀川と多摩川の合流地点のあたりを清掃活動をしていました。こちらはホームページに載っていた写真で、私はちょっとおくれての参加になってしまったので写ってはいないのですが、議員としては私と稲橋議員の参加がありました。
それはさておき、こちらが当日集めたごみ袋なんですけれども、ちょっと組成分析は多分できないとは思うのですが、ぱっと見ただけでもインスタント食品の容器ですとかペットボトル、ポリ袋あるいは発泡スチロールなど、いかにプラスチックごみが多いかなということを実感しました。
なので、この活動は本当に直接的にプラスチックの海洋汚染の解決、そこまでは言わなくても、それを緩和させるのに直接的に寄与しているすばらしい活動だと思いました。
一方、このすばらしい活動、まだまだ改善してよりすばらしいものにできる伸びしろがあったので、いろいろ質問させていただければと思います。
まず、改めてこの取り組みについて、実績も含めて教えてください。
スクリーンを終了します。

◎環境下水道部長(小宮山克仁君) 実績でございます。平成30年度につきましては、議員御紹介のとおり、11月17日土曜日に実施してございます。参加者は市民が15名、市職員が8名、合計23名の参加でございまして、90キログラムのごみを回収したところでございます。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) ありがとうございます。
市民の参加が15名で、このうち2名が私と稲橋議員なんで、実質純粋な市民は13名程度ですかね。せっかく、環境対策課のスタッフの方が8名に対して市民の参加が15名というのはちょっと少ない、もう少し欲を張ってもいいんじゃないかなというふうに感じました。もっと市民の参加者が多くて、15名じゃなくても、30名でも50名でも、そんなにスタッフ側のコストや負担は変わらないんじゃないかなというふうに思います。
であれば、参加者はもっと多ければ多いほどいいと思っているんで、それに、私が参加したときは、終了時間になっても川にはまだまだ拾い切れないごみがたくさん落ちていて非常に悔しい思いをした記憶もあります。本当にまだまだ参加者をふやして、より多くのごみを収集できる余地があると思いますので、そこで質問いたします。
本キャンペーンの参加者を募るための事前の周知等はどのようにされたでしょうか。お願いします。

◎環境下水道部長(小宮山克仁君) 事前の周知としましては、広報及びホームページへの掲載のほか、近隣自治会等へのチラシの配付を行ったところです。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) ありがとうございます。
例えば追加で近所の小学校で、クラスでチラシを配ってもらうですとか、周知してもらうさらなる工夫というのもあるのではないかなというふうに思います。お子さんですとか親子で参加してもらうと、また環境教育としての意義も帯びてくると思いますので、今後、参加者をふやすような周知の工夫について検討してみてはいかがでしょうか。

◎環境下水道部長(小宮山克仁君) 確かにそうです。議員のおっしゃるとおり、安全管理ができる範囲であれば、より多くの方に参加していただきたいというふうに考えてございますので、御提案も踏まえまして、必要に応じて関係部署とも連携を図りながら周知についても検討してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) ありがとうございます。
本当にせっかくいいイベントですので、どうせやるんだったら、本当に少しでも多くの市民を巻き込んでやったほうがいいのは間違いないので、周知の拡充、要望します。
続いて、当日の運用について質問させていただきます。
当日、時間終了後はちょっと半ば流れ解散のような形で、いまいち締まりが悪かったなというふうに記憶しています。終わったら袋を回収して、粗品を渡してさようならみたいな感じで、何かいまいち締まりのない終わり方をしてしまって、ちょっとイベント性や達成感という点ではちょっと惜しかったなというふうに感じました。
なので、例えば終わったらごみを1カ所に集めて、これだけ集めましたみたいな集合写真や記念写真みたいなのを撮るですとか、あるいは最後に課長に挨拶していただくとか、あるいは協力している水辺の楽校さんとかに水生生物のことについてもあわせて学べるようなイベントにするですとか、ちょっと参加者の方により達成感とか充実感が得られるような工夫をしていただきたいなというふうに感じたんですけれども、いかがでしょうか。

◎環境下水道部長(小宮山克仁君) 当日は途中からの参加ですとか、途中で帰られる方というのもいらっしゃった関係で、皆さん集合してのその場での設定というのが非常に難しくて、半ば流れ解散のような印象を与えてしまったかなというふうに感じてございます。
 今後はそういった締めの時間といいますか、そういった場も設定できないか検討してまいりたいというふうに考えてございます。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) ありがとうございます。これはお金のかかる話じゃなくて、ちょっとした工夫一つだと思いますので、ぜひ職員方のお知恵やアイデアに期待したいなというふうに思います。
ちなみに、去年いただいた粗品は、たしか何かのイベントで余った青いタオルをいただいたんですけれども、手を洗ってふいたら手が青くなったみたいな、そういう粗品で、粗品というより粗悪品だったんですけれども、やはり一番大事なのはそういう物じゃなくてやりがいとか学びを求めて市民の方は参加していたと思うんです。なので、物を豪華にするとか、そういう方向じゃなくて、やはりイベント性ですとか、そういった運用上の工夫でしていただくよう要望していきます。
続いて、安全管理について質問申し上げます。
最後のほうは流れ解散のような雰囲気になってしまったと申し上げましたけれども、終了時間が過ぎても拾い続けている方もいました。出欠といいますか、参加者全員が無事であることをチェックするようなことはしていたんでしょうか。
今回は、市民参加者15人に対してスタッフが8人もいたということなんで、それなりに目は届いていたと思いますし、残堀川の水深を見ても、そんな溺れるような深さでもないので、そんなに安全上の懸念はなかったとは思うんですけれども、例えば今後、参加者の増加ですとかあるいはお子さんの参加とかがあれば、そこら辺の注意もしっかり払っていかねばならないのかなというふうに思いますので、いかがでしょうか。

◎環境下水道部長(小宮山克仁君) 当日、途中からの御参加の方、それから途中で帰られた方も含めまして、全て職員のほうで確認してございまして、安全管理は遺漏なく行っていたものというふうに認識してございます。
 ただ今後、参加者が増加するなど、状況が変わるといった場合も想定されますので、引き続き安全管理に十分配慮しながら実施してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) ありがとうございます。今後も引き続き改善に向けて頑張っていただければなというふうに思います。
このクリーンアップキャンペーン、ことしも予定の許す限り、私、また参加させていただきたいなというふうに思っています。職員方にしてみたら、いろいろクレームつけられそうでうっとうしいなと思ってしまうかもしれませんけれども、個人的にはこの活動をぜひ応援していきたいなというふうに思っていますので、また11月には嫌な顔をせず、一参加者として受け入れていただけるとうれしく思います。
最後に、プラスチックごみの今後の取り組みについて質問します。
立川市として、どうやってプラスチックごみに対して対応していくかお伺いいたします。
冒頭に、日本では行き場を失ったプラスチックごみがあふれ返りつつあると申し上げました。そういった状況を受けて、実は環境省が緊急事態ということで、先月、全国の自治体宛てに産業廃棄物として事業者から出る廃プラスチックを自治体が引き受けて焼却処分するように求める通知を出したという報道がありました。こちらの通知は立川市にも来ましたでしょうか。

◎ごみ減量化担当部長(野澤英一君) 御指摘の通知につきましては、令和元年5月20日付で、環境省環境再生・資源循環局から各都道府県及び各政令市の行政主管部局長宛てに通知されております。また、同日付で東京都環境局から各区市町村及び一部事務組合の行政主管課長宛てに通知がございました。件名は、廃プラスチック類に係る処理の円滑化等について(通知)となっておりまして、当面の対策として9項目、対策が示されております。
 その中の8番目に、今議員御指摘の産業廃棄物に該当する廃プラスチック類の一般廃棄物処理施設における処理という項目がございます。
 内容としては、廃棄物処理法に基づきまして、市町村は、一般廃棄物とあわせて処理することができる産業廃棄物、その他市町村が処理することが必要であると認める産業廃棄物の処理をその事務として行うことができるということで、今後の事業系プラスチックをめぐる状況に鑑み、緊急避難措置ということで、市町村のごみ焼却施設や廃プラスチック類の再生施設における事業系プラスチックの受け入れを積極的に検討されたいというものでございます。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) 通知が来ているということです。
仮にじゃこの通知に基づいて立川市で産廃プラを引き受けるような要請を受けた場合、本市にはそういう受け入れの余力というのはあるのでしょうか。

◎ごみ減量化担当部長(野澤英一君) 本市といたしましては、現清掃工場は老朽化が進んでおりますので、現状の一般廃棄物の焼却に加え、産業廃棄物の廃プラスチックの焼却を行うことは困難であると考えております。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) 受け入れる余地がないと。個人的な意見にはなりますけれども、環境省の政策は、今回、本来業者のほうでリサイクルしなくちゃいけないプラスチックを自治体が尻拭いして、それも環境負荷の高い焼却処分をしなければならないと、非常事態とはいえ、非常に大きな疑問を感じます。今回はあくまで緊急的な措置ということなので、それがくれぐれも恒常的なものにならないように願っているばかりです。
最後に、プラスチックの3Rの実現に向けて、市としてどのようなことを課題として考えているかお示しください。

◎ごみ減量化担当部長(野澤英一君) 3Rの課題といたしましては、先般、国のほうでもプラスチック資源循環戦略というものを公表しております。その中でもいろいろと記載ございますけれども、やはり基礎自治体である本市といたしましては、これらの示された方策で具体的に示されておりますワンウェイの容器包装、また製品の再使用化、また紙、バイオプラスチックなどの再生材、再生可能資源への代替、またレジ袋の無料配付禁止、容器包装・製品の設計・製造を含む持続可能な回収リサイクルシステムの構築というものに注視してまいりたい、その上で対応してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆2番(山本洋輔君) 御答弁を要約すると、環境省がプラスチック対策をいろいろ考えているから、立川市もそれにあわせて今後考えていきたいということです。
御答弁にありましたプラスチック資源循環戦略案、私も目を通しました。感想としては、政府も割とプラスチックに関しては本気で取り組むつもりなのかなという印象を受けました。私は、政治的立場としては割と政府のやることなすことに対しては批判的になりがちなんですけれども、プラスチック問題については、まだ十分ではないし、対応も遅いし、スタート時点に立ったばかりなんで、本当に実効性のある政策を実現するのか何とも言えないにしても、それでも現状の政府の意気込みを見る限りでは一定の期待はしています。
今後も国の動向や方針に注視しながら、本市においてもおくれることなくプラスチックに対応していけるよう要望し、こちらの質問を終えます。