3月の議会で、サンサンロードのウッドデッキ部分を人工芝に変更する工事の議案が審議されました。

この件について、私は①スケートボード対策としての実効性、②景観の問題、③環境への影響の3点において強い懸念を抱き、慎重な議論を求めてまいりました。

特に、人工芝の使用に伴うマイクロプラスチックやPFASの問題については、かねてより指摘を続けてきたところです。

 

議会での質疑では、

✅本当に人工芝でスケートボード対策が可能なのか

✅環境負荷をどのように考慮しているのか

✅他の迷惑行為対策との整合性はどうか

✅本予算の範囲内で再検討は可能か

といった点について問い質し、行政側からは「可能な限り環境面への配慮を行い、再検討の余地も含めて対応する」との答弁を引き出しました。

 

最終的には、人工芝の導入は行われるものの、環境面の対策を施すことを確約していただいたこと、また行政側の誠意ある対応を評価し、私は賛成する判断をいたしました。

判断は難しいところもあったのですが、

第一に予算の範囲内で更に良い人工芝以外の方策があれば検討するという点(結局他の策はありませんでしたが)、

第二にウッドデッキ上のスケボーの騒音が特に酷く、どうしても対応が必要なこと(なおかつ広場としても機能を残さなければならないので植栽など障害物の配置も困難)。

第三に仮に人工芝にするにしても、素材やPFASの含まれていない者を使い、フィルターも設置し、摩耗度合いも見ていく、ということです。これは私たちの懸念に対する一定度の誠意ある対応と捉えています。

これまで市行政が(立川だけじゃなくてほとんどの他の自治体もそうですが)人工芝、更にはマイクロプラスチックに対する課題認識がほぼ皆無であったことを考えれば、今回の「マイクロプラスチックの飛散は減らしていくべき」という理念に基づいてなされた具体的な行動としては初めてで、重要な前進だと捉えています。

これを皮切りに、他の施設での対応にも期待して、求めていきたいです。

 

この件に関しては、多くの市民の皆さまからご意見をいただきましたし、自分の中でも賛否をどうするか迷う側面もありました。

こちらとしては市としてわざわざ公金を投入してプラスチックを敷設していくのもどうなのか、というのが率直な思いである一方、

競技場のように激しく摩耗しないでしょうし、飛散するマイクロプラスチック量としては他の競技場や、そこらへんにポイ捨てされているプラごみや化学繊維で洗濯して発生するものと比べたら本当に微々たるものではないか、そのためにストップさせるのもいかがなものか、

地球規模の環境問題を優先させて地元の人たちの苦しみに寄り添わない、ということになるのではないかとの葛藤もあり…

その中での難しい判断だったと思います。

 

環境に配慮すると同時に市民に寄り添う市政とは何か考えさせられる議案でした。

今回の判断を一過性にせず、環境にも人にも配慮した公共空間づくりを、今後も行政に働きかけていきます。

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