選挙の片付けも一段落したので、趣味でもある美術館や博物館に行って来ました!
行ったのは以下の3つです!
ルーヴル美術館展「肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」(国立新美術館)
縄文展「縄文-1万年の美の鼓動」(東京国立博物館)
建築の日本展「その遺伝子のもたらすもの」(森美術館)

この記事ではルーヴル展を取り上げたいと思います!(縄文展はこちら、建築の日本展はこちら

ルーヴル美術館展
【概要】
人の似姿を描出する肖像は、古代以来の長い歴史をもつ芸術ジャンルです。
本展は、ルーヴル美術館の全8部門から選りすぐられた約110点の作品を通して、肖像の社会的役割や表現上の様々な特質を浮き彫りにします。27年ぶりに来日するヴェネツィアの巨匠ヴェロネーゼの傑作《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》から、古代エジプトの棺を飾ったマスク、ローマ皇帝やナポレオンなどの君主像、そして華麗な女性や愛らしい子どもたちの肖像まで、数々の肖像の名品が一堂に会します。
(http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/louvre2018/ より引用)

 

 

いずれもルーヴル美術館展HP>作品紹介 http://www.ntv.co.jp/louvre2018/gallery/ より転載

【感想】
古代エジプトから19世紀までの肖像が取り上げられる非常に盛りだくさんの内容でした。肖像芸術は時代によってその意義は変遷していったようです。
宗教的な意義、故人を偲ぶため、お見合い写真として用いられることもあった他、歴史的出来事の記録、権力者の権威誇示や神格化を強化する手段として用いられていたことがよくわかりました。

 

【ちょっと斜に構えた感想】
このように自分の姿が立派な肖像として描かれると確かに自分が偉くなった気分になるんだろうなあ…と思いました。
そのとき、立川市ではかつて市議会議員の在職期間が通算25年、35年に達すると表彰されて肖像画を飾ってもらえるという制度があることを思い出しました(笑)この肖像画には1枚30万円かかります。少し前まではこのような表彰内規があったそうです。

いずれも http://osawa-yutaka.my.coocan.jp/gikai-hyoushou-naiki.htm より転載

ちなみに肖像画以外にもメダル、夫婦揃ってのフランス料理のフルコース等、総額50万円近くの恩恵を受けられたそうです。
これらの制度は2007年に廃止されましたが、本当に廃止されて良かったと考えております。市民生活には全く不必要な支出であるだけでなく、「議員は偉い。特権的な身分である」という完全に誤った認識を議員自身に抱かせる可能性すらある極めて問題のある制度でした。
ルーヴル展で展示されていたような歴史的価値、芸術的価値の見いだせる肖像画は良くても、このような現代社会にそぐわないものは廃止してゆくべきだと思いました。