昨日、アイム立川にて公契約条例の制定を目指すシンポジウムに参加しました!
公共施設の建設・改修・建替え、公共施設の管理や清掃、駐輪場や駐車場の管理、公園や街路樹の剪定、ごみの収集運搬、給食の提供等…
自治体が主体になっている事業も、実際は多くの場合民間事業者にお願いしています。
そうした時に、自治体が発注した事業に関わる人たちが、最低賃金を以上の待遇や休日の確保を通じて、良好な環境で働けるように定めているのが「公契約条例」です。
この背景には、官製ワーキングプアや、安かろう悪かろうという事態が発生してしまっていることがあります。
皆さんの税金を使う以上、公平な競争の元で可能な限り安く仕事をお願いしなければならない、という考えにより、役所が民間に委託する仕事の多くは、価格による入札(役所が募集した仕事に対して各企業が価格を提示して、最安値の会社が受注する仕組み)によって成り立っています。
これは一見、公平な競争の元で最安値で仕事をお願いできるシステムにより、過度に安い価格で受注することが発生することがあり、そのしわ寄せが最低賃金ギリギリの官製ワーキングプアや、サービスや納品の品質が落ちてしまっている、ということが発生しています。
こうした安さ重視の姿勢を改め、「公の契約に携わるのであれば、関わる全ての労働者がきちんとした待遇で働けるようにしなければならない」と定めているのが公契約条例です。
この条例があれば、入札の価格も上がることにはなりますが、働く人たちの待遇やサービス品質の改善が図ることができます。
この「公契約条例」は酒井立川市長の公約でもあり、また先の都知事選においては蓮舫さんも政策として掲げていました。
この条例がもっと普及して、自治体案件の方がお得だ、と仕事がそちらに流れていけば、
結果として民間側でも契約条件を向上させ、
最終的には若い人たちの手取りが増えることにも繋がると考えています!