先日、愛知県新城市に視察へ行ってきました!
新城市は全国初(そして半ば唯一の)若者議会を実施している自治体です。
若者議会は自分が一番実現したいことの一つでもあったので、本当に勉強になりました。

写真はFacebookページに掲載しております。こちらも是非ご参照ください!
https://www.facebook.com/yamamotoyosuket/posts/298806360879095

 

目次
1. 若者議会とは
2. 実際見てみてどうだった?
3. メリット1 若者の意識が高まる
4. メリット2 市や議員では気付かないユニークなアイデアが実現する
5. メリット3 市職員の人にも楽しい制度
6. 実際のところ実現できるの??

1. 若者議会とは
一言で言うと、若者達で1000万円の予算案をほぼ一年かけて議論し、ほぼその予算案通りに予算を執行するという制度です。
確かに多くの自治体ではちょっとだけ似ている制度は沢山あります。
市長や議員とお話をする会だとか若者会議等はどこかで聞いたことがあると思います。
しかし、それらの制度はあくまで若者の声を傾聴するというだけで、実際にその声の通りになることはほとんどありません。
立川市においても「こどもとおとなのはなしあい」という体で子どもの提案を議会が聞きますという催し物があるのですが、それで使える予算は50万円程度です。
どの制度も「子どもの言うことにも耳を傾けてますよ」というポーズやアリバイとしてやっている感が否めません。
もっとも、練られてもいない若者からの提案をすんなり聞き入れるわけにはいかないというのもわかります。
その点、若者議会は1年かけて、市民メンターや若手の市職員がメンターとなり、じっくり議論を重ねてゆくので、その提案の精度も非常に高いものです。
ここまで丁寧に若者の意見を取り入れようとしている制度は新城市の若者議会くらいでしょう。

・参考
若者議会HP
http://wakamono-gikai.jp/

〝自治体消滅〟防げ!「若者議会」に関心 予算1千万円の使い道決定、愛知・新城市に視察殺到(産経)
https://www.sankei.com/west/news/170101/wst1701010020-n1.html

2. 実際見てみてどうだったのか
「若者議会条例」という条例にもなっていることもあり、若者議会がきちんとした法的地位や制度が確立していることがわかりました。若者議会というとみんなスーツを着て静かにに議論している姿を想像してしまいますが、普段の議論はかなりカジュアルで、若い人たちが積極的に参加できるような雰囲気作りも非常に工夫されていることがわかりました。
また、若い人たちや職員の方々のエネルギッシュもよく伝わってきて、ますます立川で実現させたくなりました!若者議会を実現させるには以下のようなメリットがあります!

3. メリット1 若者の意識が高まる
これは言わずもがなですが、若い人たちの地元に対する関心が非常に高まるということが視察を通してもよくわかりました。若者議会参加者の参加の経緯も人それぞれで、元から地域のために何かしたいと思っていた人たちも多いのですが、そうでない人たちも若者議会を機に地域に関心を抱くようになったと言う人もいました。

4. メリット2 市や議員では気付かないユニークなアイデアが実現する
これまでに若者議会を通して実現した事業はどれもユニークなものばかりです。
例えば「観光パンフレット作成事業」ではTwitterとInstagramを利用して新城市の写真のフォトコンテストを実施して、その写真を元に作られたパンフレットがこちら!

もしこれを市がやろうとするとプロのカメラマンとデザイナーを雇って…ということになるでしょうが、もっと堅い感じのパンフになっていただろうし、SNSを駆使してみんなで一緒にパンフレットを作ってゆくという発想に はならなかったと思います。若者ならではのアイデアだと思います。

5. メリット3 市職員の人にも良いことがある制度
市の職員にも大きなメリットがあるということもわかりました。新城市では若手の市職員を中心にメンターとなる人を9人ほど募って、若者達と共に議論すると共に、アドバイス等を行っています。
お話をうかがったところ、「市民的な感覚を思い出させてくれる」、「真剣に地域のことを考えている若者とふれあうことで刺激される」という声の他に、若手でありながら政策立案に携わることができる、普段の市役所業務と異なりかなりカジュアルに臨めるので楽しく参加できるという声も伺いました。

【実際のところ実現できるの??】
制度も非常に洗練されていたので、「こんなすごいこと、立川でもできるのかなぁ…」という前途の難しさも痛感しました。
確かにゼロから制度設計をしていくというのは難しいでしょう。
しかし、立川市で実現できない理由はありません。それに現在の立川市で実施している「こどもとおとなのはなしあい」を更に発展させるという方法も可能かもしれません。
いずれにしても多くの人によってこの制度が知られ、設置の声も大きくなれば実現することはそこまで難しくないはずです。

自分にとって最初の一般質問がこの9月にあります。

議員人生第一発目の質問で取り上げてみようと思います!