『福島を忘れない!全国シンポジウム&現地視察』に行ってきて、
福島の復興の現状がどのようなものか、解説を交えながら、現地をこの目で見てきました。
(以下、率直な感想を述べたいのでですます調ではなくなります)
東京にいると、原発事故はもう過去のことで、今やオリンピックへまっしぐらという風潮だ
いかに被災地が置いてきぼりになっているのか痛感する。
確かに、建物はいかにも新築で小綺麗だ。
でも人の生活感…いやそれ以前に人の存在がほとんど感じられない。
行政や政府は新品の建物ばかりこしらえて、それで避難解除したら人がぞろぞろ戻ってくると思っていたのだろうか。
いくら避難が解除されたからといって人がすぐ戻ってくるわけない。
人が生活を営むには、買い物するための店がいる。病院もなくちゃいけない。郵便局や銀行だってないお金もおろせない、さらに言えば近所づきあいや居場所的な集まれるところも必要だ。
そんな日常生活に必要不可欠な施設も満足に揃っていないように思えた。
こんな状況でどうやって住めばいいのか。
もちろん建物を建てる必要もある。
でも、もう少し他に何か方法はあるだろうと疑問を抱かずにはいられなかった。
ヒトではなくコンクリート中心で回っている「復興」を強く実感した。
こんなことを書いたら被災地の人に失礼だろうかと少し思ったが、
それは被災地に人が戻ってから心配することだと気づいた。