昨日はNPO法人さんきゅうハウスで福島支援「味噌の里親プロジェクト」に参加してきました!
1. 味噌の里親プロジェクトとは?
2. 味噌作りの様子
3. 味噌という命を繋ぐことの意義
1. 味噌の里親プロジェクトとは?
福島県飯舘村は福島第一原発から20km圏内にあるため、原発事故で計画的避難区域に指定されました。飯館村では伝統的な味噌(さすのみそ)作りが行われていたのですが、この味噌作りが危機に瀕します。味噌は生き物であり、毎年作ってゆかねばこれまで連綿と受け継いできた味噌は死んでしまいます。これを再び飯館で味噌作りができるようになるまで、被爆から免れた種味噌を絶やすことなく存続させてゆこうと立ち上がったのが「味噌の里親プロジェクト」です!
2. 味噌作りの様子
材料は玄米糀、塩、煮大豆に、飯館の種味噌の4つです!
玄米糀と塩を良く混ぜます。
良く揉んでいるうちに14時46分が近づき、参加者の皆さんで手をつないで黙とうを捧げました。
混ぜ終わり、いよいよ飯館の種味噌を混ぜます。
その後、煮大豆を混ぜてよく混ぜ合わせて飯舘村の味噌が完成!
3. 味噌という命を繋いでいくことの意義
参加する前は「なぜ3.11に味噌作り?」と思っていたのですが、実際にお話を聞いて味噌を作ることを通じて、味噌という命を繋いでゆくということの意義を痛感しました。今まで味噌は発酵食品だということくらいしか知らなかったのですが、今回初めて味噌を作り、味噌は生き物だということを実感しました。毎年、前年の味噌を種味噌として使うことで、味噌という命は連綿と引き継がれてゆかれます。味噌はこね具合や、こねる手の温度といった微妙な違いによって、味や香りにも違いが出てくるようです。実際に他の参加者のお味噌の香りを嗅いでみると、確かにそれぞれ違う香りがしました。普段何気なく親しんでいた味噌というものの奥深さについて痛感するとともに、このような形で福島に関わることができたことは本当に貴重な体験でした。
追記:
作ったお味噌は重石を敷いて寝かせ、9月頃が食べ頃となります。
我慢できずに早速食べてみたけど、食べ頃じゃないせいでまだ味噌っぽくなかった…